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イヴは夜明けに微笑んで (富士見ファンタジア文庫 174-1 黄昏色の詠使い) 細音 啓 富士見書房 2007-01 by G-Tools |
タイトル:黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで
著者 :細音啓
イラスト:竹岡美穂
評価 :4
年末恒例の某ベスト10に聞いたことのない作品が入っていたのでとりあえず購入。完全にノーマークだったのですが、こんな素晴らしい作品を見逃していたのかと、自分の迂闊さにガックリ来ました。
プロローグの二人とメインの主人公二人、二組の話が絡んでいるのですが、こういう設定にありがちなどっちつかずな半端さもなく、綺麗にまとまってますな。文章もシリアス過ぎず変にコメディにもせず、読みやすくて良かったです。
大変おいしゅうございました。2巻以降にも期待大です。
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イマジン秘蹟 1 (1) (角川スニーカー文庫 204-1) 本田 透 角川書店 2007-10-01 by G-Tools |
タイトル:イマジン秘蹟 1.魔女症候群の春
著者 :本田透
イラスト:文倉十
評価 :4
名前はたまに見かけるような(某少女漫画の主人公と間違えてるだけかも)気がしますが、読むのは初な作者さんに挑戦。
最初の展開はまたか~ってな具合でうんざりしたものの、中盤以降は普通に楽しめました。
が!正直展開よりもキャラにやられました。
表紙なんかでそれなりに想像して読み始めるわけですが、良い具合に裏切られました。部長さんがとりあえず素晴らしい。当初の高飛車キャラとのギャップがたまりませんの~。
あと他キャラのゲロ吐きとか最高!・・・あれ、新属性獲得?
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聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) (#1) (MF文庫J (み-01-09)) 三浦 勇雄 メディアファクトリー 2007-11 by G-Tools |
タイトル:聖剣の刀鍛冶
著者 :三浦勇雄
イラスト:屡那
評価 :2
「上等。」シリーズコンビの新シリーズ。路線変更で今度はファンタジー物です。
主人公の新米女性騎士団員の成長熱血物語って感じです。展開や登場人物は特筆するほどのものはないので、主人公の熱血具合に共感できるかが評価の分かれ目でしょうか。
んで、私にはあまりよろしく感じられなかったです。「上等。」が好きだったので合いそうに思うのですが、場面場面で一々理屈を捏ねてくるのがうざく感じて楽しめませんでした。もっと単純にはじければええと思うんすけどね~。
さて、積んでる前シリーズでも崩しましょうか。
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彩雲国物語隣の百合は白 (角川ビーンズ文庫 46-15) 雪乃 紗衣 角川書店 2007-11-01 by G-Tools |
タイトル:彩雲国物語 隣の百合は白
著者 :雪乃紗衣
イラスト:由羅カイリ
評価 :4
今回は外伝集。外伝特に主人公が絡まないものや過去ものがあまり好きではないので、この時点で少しガッカリ。
短いの2本に続いて長めのものがあり、それの主役が百合さん。誰ですか?ってくらい、昔ちょろっと名前が出てきた人ですね。確かにあの一言は強烈でしたけど。
まあそんな存在自体忘れていた人なんですが、これがすごく良い。この作者さんの描く女性は生き生きしてて大好きなのですが、この人もいきなり出てきて一発でやられました。あの黎深とガチでやり合えると言えば、この作品を読んでいる人にはどれだけ凄いか分かるでしょう。
絳攸の迷子属性の原因も分かり、当初の予想を裏切りかなり楽しめました。
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オオカミさんとマッチ売りじゃないけど不幸な少女 (電撃文庫 お 8-10) 沖田 雅 メディアワークス 2007-10 by G-Tools |
タイトル:オオカミさんとマッチ売りじゃないけど不幸な少女
著者 :沖田雅
イラスト;うなじ
評価 :3
序盤の方はキャラと展開がマンネリしてきてちと微妙な感じ。メインストーリー(そんなもんがあるのかは知らんが)の進展もなく、まあいつも通りなドタバタ劇。それでも普通に面白いんですけど、もっとこうグッと来るものが欲しいわけですよ。
しかし真打ちは最後にやってくる。
最後の短編、表題の不幸な少女が出てくるわけですが、勘違いからとはいえ三角関係が発生してオオカミさんの嫉妬フラグ成立。作中でりんごさんが悶えてますが、その様がもう最高。最後のシーンなんかは危うく電車でニヤニヤしてしまう所でした。かわえぇな~。